Posted by 岸川 靖 on December 19, 2002 at 19:22:56:
In Reply to: Re:ラストについて(激しくネタバレしてます) posted by ned on December 19, 2002 at 15:20:53:
岸川です。
下記の2点について もう少し詳しく説明します。
> > データが身を挺してピカードを助けるくだり?
まず データが破壊されるというのはブレント・スパイナーの要望であり
出演条件だったようです。
ただ スタジオサイドとしては続編の製作に望みを託す意味で B−4
のポジトロニックブレインにデータのメモリ(記憶も含む)をダウンロ
ードしたのだと思います。
映画の中では ダウンロードはしたものの プロトタイプなので再現で
きなかったままで 終わっていますが 映画のラストで近くのカットさ
れた部分で以下のような箇所があります。
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●エンタープライズ ブリッジ
ブリッジに姿を現す二人。ピカードの新しいハイテク艦長席を据え付け
ようとした生意気な少尉を相手に、ウォーフが言い合いをしていた。
ウォーフ
「お前には艦長のことが分からんのだ。艦長と話す前に変更するなど、
あってはいけないことだ」
ピカードが近づいていく。
ピカード「これは何だ?」
ウォーフ (不満げに)「新しい艦長席です」
少尉「マーク・セブンなんですよ、艦長。最先端の人間工学に基づいて
設計されており・・・」
ウォーフ「これまでの艦長席がいいと言われるだろうと言って聞かせて
いたのです」
ピカード「試してみよう」
新しい艦長席に腰掛けるピカード。新しいブリッジ士官たちを見渡す。
これから育てていくことになる新しい世代の士官たちだ。ピカードが微
笑んだ。
ピカード「中々快適だ」
ウォーフとジョーディが驚いて、視線を交わす。
少尉 (指さして)「そのボタンをお試し下さい、艦長」
ピカードがボタンを押すと、なんと! 金属製の安全ベルトが飛びだし、
ピカードの腰と肩を固定した。シートベルトだ! ピカードは仰天した。
それから彼は、微笑んだ。
ピカード「そろそろいいだろう」
彼はもう一度スイッチを押してベルトを元に戻す。彼は嬉しかった。
ピカードがマッデンに向き直る。
ピカード「中佐、掛けたまえ」
(マッデンが、副長席に座る。彼とパッドを見るピカード)
「最初の任務はこれだ。デナブ星系の探査に向かう。
胸躍る任務になるはずだ。何しろ人類未踏の宙域だからな」
●場面転換。
<外>. エンタープライズ スペースドック 地球の周回軌道上
ブリッジをうがつ穴越しに、マッデンと話すピカードが見える。任務中の
ピカード、穏やかなピカード。彼はどこへ行こうとしているのだろう。
ピカードとエンタープライズを映しながら、カメラがゆっくりと後退する。と
同時にB-4の柔らかな歌声が聞こえてきた。希望を感じさせる声。
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このあとエンディングに続きます。
つまり B−4にデータの記憶が少しずつ甦ることを示唆しているのです。
まぁパトリック・スチュワートがSTからの引退声明を出したので 今後どうな
るかわかりません。
とはいえ 私個人に意見としては「物には終わりがあり だから良い」という
ことです。